英語はリスニング。リスニングは発音から。
- 2014.04.17
- 英語/English
『聴き流すだけで英語力UP!』という教材のコマーシャルを、近頃よく耳にします。
たくさん英語を聞けば、リスニング力が高まって英語がみるみる上達する。
これが今では英語業界の定説になっているようです。
確かに間違っていません。
いっぱい聞いて英語耳を作ることによって英語を聞く力を養い、
自然と話す力も身に付けるというのが狙いです。
しかし、リスニングの前に、発音を知ることが抜け落ちているのではないでしょうか。
言葉を何も知らないまっさらの状態、すなわち生まれたての赤ちゃんが
ひとつひとつの音を認識して行くのと違い、
既に母国語を普通に話す私たちが他の言葉を覚えようとする場合、
ひとつの言葉に対する意味と音を、それぞれ変換しながら覚えることになります。
その変換の際に、本来とは違ったデータを入力してしまっては
知っているはずのものを認識できないという状況に陥ります。
例えば……、
いつもこのブログで紹介しているイムラン先生のご本から拝借しますが、
win (勝つ)の過去形の won (勝った)の発音は?
「ウォン」だと思っている日本人は、なんと90%以上になるそうです。
実際の発音は数字の「1」と同じ「ワン」という音です。
この認識のせいで、知っているのに聞いても聞き取れない、気づけないという現象が起こるのです。
ずうっと聴き流しているだけでも、いつかやがて、won=ワンだということに気づくでしょう。
でも、最初にそうだと分かっていれば、
同じ聴き流すにしても、認識できるまでの時間が
グンと短縮できるのです。
その短縮度は、実に1/10の時間と努力と言われます。
それを知ったら、まず発音に力を入れないと損!という気になりませんか?
英語でも他の言語でも、「聞く耳」を養うことは非常に大切です。
だからこそ、発音もしっかり知って、練習することが如何に大切かということです。
発音をしっかり教えてくれる先生が、絶対に必要なのです。
今日はそれを言いたかった。
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