『人間到る処青山有り』英語にすると意味がわかる?

『人間到る処青山有り』英語にすると意味がわかる?

 

 

今日のワンフレーズ:人間到る処青山有り

「青山」とは骨を埋める土地という意味

 

先週のNHKで連続テレビ小説『マッサン』

週タイトル「人間到る処青山有り」を見た時、

「ん?」と思った人、結構いるんじゃないでしょうか。

 

私も、どこかで聞いたことはあるけど、

何ていう意味だったかなあ……、と

調べてみたんですが、

やっぱり同じような人がたくさんいたようです。

 

「人間到る処青山有り」という言葉は

江戸時代末期の僧釋月性の詩

『將東遊題壁』(まさにとうゆうせんとしてかべにだいす)の中の一節です。

 

男児立志出郷関(だんじこころざしをたててごうかんをいづ)

学若無成不復環(がくもしなるなくんばまたかえらず)

埋骨何期墳墓地(ほねをうずむるになんぞきせんふんぼのち)

人間到処有青山(じんかんいたるところせいざんあり)

 

てなことなんですが、わざわざふりがな打たないと

読むことすらできませんよね。

しかも「人間」「にんげん」じゃなくて

「じんかん」と読むなんて……

わからなあい!

 

そしてこの詩の意味はだいたいこうです。

 

男子たるもの、志を立てて故郷を出るからには、

学問が成就するまで二度と帰らない覚悟である。

骨を埋めるのに、どうして故郷の墓に固執することがあろうか。

広い世間には、どこへ行っても青々とした墓地があるではないか。

 

んん。深いですね。

何となく言ってることはわかるような気もするけれど、

ちょっとピンと来ないなあ。

 

こういう時は、英訳を探すと逆にわかりやすいことがあります。

探してみると、ちゃんとありました。

いくつかあるので、ちょっと見てみましょう。

 

A true man is found in his place everywhere.

(真の男はどこにでも自分の居場所を見つけられる。)

Glory awaits you everywhere.

(栄光はいたるところで待ち受けている。)

Go where glory awaits you!

(栄光が待ち受けているところへ行け!)

 

3つ書きましたが、これらはどれも

『將東遊題壁』全体の意味を踏まえた上で

人間到処有青山の部分を上手に英語にしたものだというのがわかります。

ようするに

「人間何処へ行ってもちゃんと生きていける」ってことなんですね。

とても男らしく清々しい詩です。

 

たまにはこんなふうに

日本語を考えるのもおもしろいと思いませんか?