『How do you like it here? 』 「it」の有る無しで変わる「ここ」の意味

『How do you like it here? 』 「it」の有る無しで変わる「ここ」の意味

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もうだいぶ昔のこと、私が子供の頃に『Annie』というミュージカル映画を観ました。

アニー役の子役アイリーン・クインの、その驚くほどの演技力と歌唱力にぶったまげ、心をすべて持っていかれたような気がしました。

この映画の後、日本でも毎年オーディションで二人のアニーを選び、

ダブルキャストのミュージカル公演をやってますが、

あの映画のアニーを知っているだけに、舞台を観た時のがっかり感ったら……。

ほとんどお遊戯会とも言える日本版は、選ばれた子供と親御さんの

晴れ晴れしい発表会的なものなんでしょうね。他人が見てもちっとも良いと思えませんから。

それはともかく、アイリーンが歌った劇中の歌が、どれもこれもすばらしかったんです。

完全にアニーの虜になった私は、ほとんど盲目的に、意味も分からないまま英語の歌を覚えました。

そのひとつに、“I Think I’m Gonna Like it Here.” というのがあったのです。

 

 

なんで 「Gonna Like It Here」なんだろう、

「Gonna Like Here」とどうちがうんだろう疑問が湧いたのは、

もっと後に、英語が少しわかるようになってからでした。

厳格な文法ウンチクを垂れる気はないですが、

「it」のある無しの違いについては、

ちょっとした感覚としてつかんでおくのが良いかなっと思います。

まず「I like here」の場合は「here」=「ここ」という場所(空間)自体が好き、

それに対して「I like it here」は「ここ」という場所にある「it」=「それ」が好きなんだ、

多くの場合、ここにある空気感、雰囲気、「ここ」という場所にいる人、

物が作る環境と言ったものでしょうか。

その差だと思います。

どうしても英語から日本語に変換した場合は、「it」をはぶいて

単に「ここ」と言ってしまうので、「it」の心を忘れがちです。

いちいち「それ」と思う必要はないですが、

そういう気持ちは覚えていてください。

っと言っておいた上で今日の言葉は

“How do you like it here?” =「ここ、どうですか?」です。

直訳だと「あなたはここをどのように好きですか?」となりますが、

“How do you like it here?” はほとんど決まり文句のようなものですので、このまま覚えてください。

それにしても、英語はつくづく前向きな言語なんだな……と思わざるを得ません。

この質問だと、相手がそれを好きかどうかも分からないのに、

最初から好きだということを前提にしているんですからね。

日本語になると、それがかなり消極的な言い回しになるのが面白いです。

ちなみに、頭の「How」を取って “Do you like it here?” だと「ここ、気に入ってますか?」

になります。

そうすると、聞かれた相手は「Yes」か「No」で答えることになります。

また、「here」が「there」に変われば、

そのまま “How do you like it there?”「そこは、どうですか?」になります。

質問するときには便利なツールになるので、使いこなしてください。