アンジェリーナ・ジョリー監督映画『Unbroken』真のテーマは?

アンジェリーナ・ジョリー監督映画『Unbroken』真のテーマは?

 

 

今日は、「アンジェリーナ・ジョリー監督、日本軍による捕虜虐待描く小説を映画化」

ということで少々話題になっている映画『Unbroken』について考えてみます。

 

[シネマトゥデイ映画ニュース]

アンジェリーナ・ジョリーが、

第2次世界大戦中の日本軍によるアメリカ人捕虜虐待の 実態を描いた小説

Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption(原題)

を映画化することが発表された。

The Hollywood Reporterが報じた。

 

とあります。

これを読んだとき、

うわぁ、また嫌な映画を撮ったもんだねえ。アンジーって日本好きじゃなかったの?

などと悲しく思ってしまったのですが、

実際アメリカの紹介文なんかをみると、

わざわざ「第二次世界大戦中の日本軍におけるアメリカ人捕虜虐待の実体を描いた〜」なんて

どこにも書いてありません。

「A chronicle of the life of Louis Zamperini, an Olympic runner who was taken prisoner

by Japanese forces during World War II.」 iMDb

=「第二次世界大戦中に日本軍の捕虜になったオリンピックランナー、ルイ=ゼッペリーニの人生記」

はひとつの例ですが、

あえて「日本軍による虐待」をあげつらって書いているものはありません。

第2時世界大戦中、洋上で遭難し、日本軍に捕まって、想像を絶する虐待を受けたアメリカ兵が

たまたまオリンピック選手だった。そして、なんと、彼は生きる希望を失わず、

勇気を持って逆境に立ち向かい、生還を遂げた……。

そういう話です。

「日本軍の虐待」はこの物語の要素の一部(それが大半ですが)です。

 

でも、日本人の「悪」の部分を強調したい方々にとっては、格好の材料でしょう。

なぜって、過去に我が祖先が犯してしまった罪は

出来れば見たくないし、知らない人にわざわざ教えたくもない。

なんでこんなもの世に出てくるの?

と、現代に生きる日本人なら誰もが思う内容だからです。

日本と日本人を貶めようとやっきになっているお国の方々なら、

「ほら、どうです? やっぱり日本という国は、残酷で卑しい国民性を持っているのです」

となるでしょう。

 

この記事を書いた人は

そんな日本人の自尊心に訴えかけるコピーを考えたんだと思います。

自虐、あるいは反発の、どちらかの感情が、コピーを見た人全員に芽生えるでしょう。

そうすれば話題になる。

 

しかし、観る側のわたしたちは

この映画の意味を取り違えてはなりません。

アンジー監督は、決して日本の過去の罪への告発を目的にこの映画を撮ったのではないのです。

純粋に、原作に描かれたこの主人公ザンペリーニ氏の心の強さに感動したのです。

原題『unbroken –  an extraordinary true story of courage and survival

にあるように、勇気と生存することへの強い意志=折れない、壊されない心への賞賛が

この原作、映画の主旨です。

確かに、ザンペリーニ氏は想像を絶するおぞましい体験をしました。

しかも、我が日本人が、その大半の苦難の原因となりました。

目を覆いたくなる事実です。

だからこそ、しっかり眼を開けて、受け止めなければならない。

と、わたしは思います。

まあ、ハリウッド映画ですから、「ウソ」「まちがい」は確かにあるでしょう。

これまでの、日本を題材にした映画を見ても、その辺はどうしようもない。

つくってる人が本物の日本を知らないのだから、

資料に忠実に作りましたと言ったって、

どうしても何かが変になるのは仕方のないことです。

シリアスなシーンにもかかわらず、思わず吹き出すことだってあるでしょ?

けれど、だからといって本当のことを調べもしないで「フィクションだ」「ねつ造だ」と決めつけ、

眼を背けたりはできない。

自虐的に罪を背負う必要はまったくないけれど、

「虚構」ではないということを、しっかり心と体に叩き込み、

日本人としてどうあるべきかを考える必要があるのではないでしょうか。

『Unbroken』は『強い心』。

日本人としての矜持を失わず、へこたれず、勇気を持って生きて行きましょう。

 

 

 

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