文楽 近松 結構泣けますねえ

文楽 近松 結構泣けますねえ

今、NHKのEテレ「古典への招待」で、文楽『心中天網島』(しんじゅう てんの あみじま)をやってます。

恥ずかしながら、今まで知りませんでしたが、これは近松の最高傑作と呼ばれているんですね。

今年は「近松門左衛門生誕360年」で、国立文楽劇場が近松作品の上演に力を入れているみたい。

 

『心中天網島』は10年ぶりの原作に沿った形での通し上演となり、

また一組の大夫と三味線が「天満紙屋内より大和屋の段」を続けて上演するのは、

昭和37年(1962)1月の道頓堀文楽座にて八世竹本綱大夫と十世竹澤弥七がつとめて以来、

51年ぶりの上演となるそうです。

さて、お話は、妻子ある男、治兵衛と遊女小春の心中を軸に、

2人の身を案ずる周囲の人々の思いを描いたもので、

天満紙屋内より大和屋の段と道行名残りの橋づくしの場面とのこと。

今でも知ってる大阪の地名が出てきたりして、すごく身近に感じます。

太夫の声は、最初は単なるおっちゃんの声なんですが、

観ているうちに、女は女、男は男のように聞こえてくる。

そして、浄瑠璃の人形が、まるで生きているように見えてくる。

人間より人間らしいあの動きに魅せられます。

人形ですから、当然表情なんてそんなに変わるものではありません。

せいぜいまぶたが閉じるぐらいです。

なのに、ほんとに人形から情感が溢れてくるんですね。

不思議です。

文楽は、今まで3回、実際に文楽劇場に観に行った事がありますが、

その度に、また来たいと思いました。

もっと、みんな文楽を観るべきです。

たったひとりが演じる声と、人形からほとばしる感情が、画面の字幕に慣れた人にも、伝わるといいなと思います。