2017年ノーベル文学賞はカズオ・イシグロさんに決定!
- 2017.10.05
- news イベント 英語/English
Kazuo Ishiguro は英国人です
1993年、『日の名残り』という映画を観たのが始まり。
何と美しくも鬱屈した英国人たちの生活を知り、その映画に原作があることを知りました。
そしてその原作者名に打ち震えたのです。
Kazuo Ishiguro
これって日本人だよね?
早速本屋に走って原作を探しました。それがこれ“The Remains of The Day”
そのときはまだ日本語版はありませんでした。
なんで日本人の顔をしてるのにイギリスで英語の本書いてんだよ、と思ったものです。
どういうわけかジェラシーを感じました。
後になって、カズオ・イシグロという作家は1989年、この「日の名残り」で英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞を受賞していたことを知ります。両親とも日本人で、生まれは長崎だそうですが、彼はれっきとした英国人で、日本語はあまり分からないそうです。
その後も「わたしたちが孤児だったころ」「わたしを離さないで」などを発表、映画・舞台化もされ話題を呼びました。
カズオ・イシグロは、私の生きてきた人生の中で、何度も何度も衝撃的な作品を書いて私を震えさせたのです。
日本でもドラマ化された『私を離さないで』に心をつかまれました。
実はこれも映画が先でして、wowowでたまたま観たんです。
原作を見たらなんと、またもやKazuo Ishiguro
そして” Never Let Me Go”
これを買うことになったんです。
そしてそんなことはすっかり忘れていたら、今度はぼんやり見ていた日本のドラマで
あれ?私この話知ってる……。あ……。Kazuo Ishiguro だ。ってな具合。
ほんと、不思議なめぐり合わせ。
まだ読んでいなかった最新作
ところでKazuo Ishiguro には2015年に発表した作品がありました。
まだ読んでいません。”The Buried Giant”
そうです。私はモグリです。早々に読むことにします。
Kazuo Ishiguro の小説は、読むのがつらい。切ないのです。
心にずっと傷を負ってしまうようなお話なんです。
だからこそ、多くの人の心に残るんでしょうね。まさしくノーベル賞にふさわしい。
日本の◯◯さんファンには申し訳ないけど、私は断然、Kazuo Ishiguro 受賞を祝福します。
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